はじめに
未経験から設計職に転職して入社した直後、「何をすれば評価されるのか」「このままやっていけるのか…」と不安になる人は多いでしょう。実際、最初の3ヶ月は“お試し期間”とも言える重要な時間であり、ここでの行動や姿勢が今後の評価や成長を大きく左右します。
結論から言うと、最初の3ヶ月でやるべきことは「吸収・信頼・習慣化」の3ステップを意識した行動をとることです。これができれば、未経験であっても周囲から信頼され、安心して任される存在になれます。
私は精密機器業界で20年以上にわたり、未経験入社の新人を多く受け入れてきました。その経験から、どんな人が活躍し、どんな人が躓くのかを間近で見てきました。その知見を元に、設計職で成果を出すための「最初の3ヶ月でやるべきこと」をステップ形式で解説していきます。
この記事を読むことで、不安な日々を自信に変え、配属初期に信頼を得るための具体的な行動が見えてくるはずです。
入社1ヶ月目:基礎固めと信頼の土台作り
1週目~2週目:職場に「慣れる」より「観察する」
周囲の行動・言葉遣い・優先順位をメモする
最初の1〜2週はとにかく“観察力”が大切です。上司や先輩の話し方、報告の仕方、優先している業務内容など、会社の「当たり前」を徹底的に記録しましょう。理解できなくても「何を重要視しているか」が見えるだけで行動指針が変わります。
不明点はすぐに質問し、次に活かす
未経験であることを恐れる必要はありません。質問する姿勢は「学ぶ意欲」として高く評価されます。ただし同じことを何度も聞かないよう、聞いたことはノートやメモアプリに残し、次回以降に活かしましょう。
3週目~4週目:基礎スキルを「毎日」反復する
CAD操作や図面の読み書きは毎日触る
設計職に不可欠なCADは、見ているだけでは上達しません。例え社内ルールがわからなくても、まずは「手を動かす」こと。感覚として操作を覚えることが成長の鍵です。
教わった作業を「復習→実演」して身につける
今日学んだことは、その日のうちに復習し、可能であれば翌日に自分で再現することを目指しましょう。これは「理解しているつもり」と「本当に理解している」を分ける重要なステップです。
入社2~3ヶ月目:価値ある行動と習慣の確立
5週目~8週目:周囲の信頼を得る行動に注力
「報連相」は具体的に・早く・簡潔に
報告や相談の質が上がると、一気に信頼されます。ポイントは「5W1H+提案」で話すこと。「〇〇がわかりません」ではなく「〇〇について、こう考えましたが自信がないので確認させてください」など、自分の思考を添えると効果的です。
頼まれた仕事は、必ず締切を守る
「納期を守る=信頼される」です。仕事が遅れそうな場合は、必ず早めに伝えましょう。納期直前にバタバタ報告するのはマイナス評価につながります。
9週目~12週目:学びを“成果”に変えていく
小さな改善提案や工夫を一つでも盛り込む
慣れてきたこの時期には、ほんの小さなことで構いませんので、「昨日よりよくする工夫」を意識しましょう。例えば「図面のファイル名を社内ルールに合わせて整理した」などでも、立派な改善行動です。
社内の“横のつながり”を少しずつ意識する
設計職は他部署との連携が必要不可欠です。まだ関係が薄い段階でも、「製造部門の人が何に困っているか」などの視点を持てば、自分の仕事の意味が見えてきます。
まとめ
未経験で設計職に就いた場合、最初の3ヶ月は「学ぶ・信頼される・習慣化する」ことが最大のテーマです。最初の1ヶ月ではとにかく観察と吸収に専念し、2~3ヶ月目で行動の質を高め、信頼と成長を同時に築いていきましょう。
この3ヶ月で“準備ができた人”と“流されてしまった人”では、その後の評価や成長スピードに大きな差が出ます。早期につまずかず、設計職として自信を持ってキャリアをスタートさせるためにも、今回紹介したステップを意識して行動してみてください。