未経験OKでも油断禁物!初めての内定を承諾する前に確認すべき5つのこと

未経験エンジニアの内定承諾 内定・退職・交渉

はじめに

内定=ゴールではない。承諾前の「冷静な見直し」が未来を左右する

初めての内定は、未経験で転職活動を始めたあなたにとって大きな一歩でしょう。「やっと受かった!」という安心感と、「早く働きたい」という焦りから、つい即決してしまう人も多いです。しかし、内定はスタート地点であってゴールではありません。承諾してからが本当のキャリアの始まりです。勢いで入社して「こんなはずじゃなかった」と後悔しないためには、冷静な確認が必要不可欠です。

私は20年以上、製造業で設計職として働き、採用の現場にも立ち会ってきました。未経験者が内定を承諾したあと、早期離職に至るケースも何度も見てきました。その原因の多くは、「入社前の確認不足」。この記事では、あなたがそのような失敗を回避するために、内定承諾前に必ずチェックすべき5つのポイントを具体例と共にお伝えします。

内定承諾前に見るべき5つのチェックポイント

1. 労働条件と待遇は「口頭」ではなく「書面」で確認

内定通知と一緒に渡される「雇用条件通知書」には、勤務時間、給与、残業の有無、手当、勤務地、試用期間などが記載されています。
面接時に話していた内容と相違がないか、必ず目を通しましょう。

例:
「残業は月10時間程度です」と言われていたが、実際は月45時間の固定残業代が組み込まれていた。→ 疑問があれば人事に確認しよう。


2. 業務内容が「設計」と言えるか?実態をチェック

「設計補助」と書かれていても、実際には図面の出力やエクセル作業ばかりというケースもあります。CADを触れるか、設計思考が求められる業務かを見極めましょう。

例:
「設計のサポート」と聞いて入社したが、実際は部品の発注や資料作成がほとんどだった。

→ 面接で「具体的な一日の業務内容」や「使うツール」「どんな製品を扱うか」などを質問するのが有効です。


3. 教育・研修体制はあるか?未経験者への配慮を確認

未経験者の採用であっても、教育体制が整っていない会社では放置されて孤立してしまうことがあります。OJTの有無や研修の内容を聞いておきましょう。

例:
入社後すぐに一人で客先訪問を任された。業務内容も分からず苦痛で、1ヶ月で退職。

→「未経験入社の社員が過去にどんな育成を受けていたか」を質問するのが効果的です。


4. 上司・先輩・チームとの相性はどうか?人間関係のリスクを見極める

働きやすさは人間関係で9割決まると言っても過言ではありません。可能であれば職場見学や、直属の上司・メンバーと話す機会を設けてもらいましょう。

例:
面接官は優しかったが、実際の上司は高圧的で常に怒鳴っていた。毎日ストレスで体調を崩した。

→「入社前に話せる人がいますか?」とお願いしてみる価値はあります。


5. キャリアパスと会社の将来性を確認する

未経験でも、数年後に設計職として活躍できる環境かどうかは重要です。会社としてどんな人材を育てたいのか、自分のビジョンと合っているかを見極めましょう。

例:
「若手がどんどん設計にチャレンジできます」と言われたが、ベテランしか設計業務に関われない風土だった。

→「入社後3年でどんな業務を任される見込みですか?」「キャリアアップの事例はありますか?」などを聞いておくと安心です。

まとめ

「受かったからOK」ではなく、「自分に合うか」を確認しよう

この記事では、未経験から設計職に転職しようとしている20代後半のあなたに向けて、内定を承諾する前に絶対に確認してほしい5つのチェックポイントを紹介しました。

内定は嬉しいものですが、入社してから「こんなはずじゃなかった」と後悔する人は少なくありません。
待遇・業務内容・教育体制・人間関係・キャリアパス。この5つをしっかりチェックし、納得のいく判断をしましょう。

転職は未来を変えるチャンスです。焦らず冷静に、自分の人生にとって本当に価値のある選択をしてください。

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