未経験から設計職へ|働きながら転職する9週間スケジュール

250720_entry-to-design-schedule 転職準備・進め方

未経験でも計画次第で設計職へ転職できる

転職スケジュールを立てる前に知っておきたいこと

未経験から設計職を目指す人の悩みとは?

「今の仕事が合わない」「手に職をつけたい」「モノづくりに関わる仕事がしたい」――そう思って設計職を目指す人の多くが、次のような不安を抱えています。

  • 未経験でも本当に設計職に就けるのか?
  • どれくらいの期間で転職できるのか?
  • 働きながら準備して転職できるのか?

こうした悩みを持つのは自然なことですが、結論から言うと、正しいスケジュールを立てれば未経験からでも設計職への転職は十分可能です

設計歴20年超の筆者が語る、リアルな転職成功の道筋

この記事を書いている私は、機械設計に20年以上携わってきた現役の設計職です。前職は半導体製造装置、現在はX線分析装置のメーカーで働いています。実際に、未経験から設計職へ転職し、数年で戦力化している若手も多く見てきました。

私自身の経験と、若手育成の現場で得た知見をもとに、未経験でも働きながら進められる転職スケジュールをステップごとにわかりやすく紹介します。

このスケジュールで得られる未来

この記事を読むことで、

  • 現職を続けながら設計職への転職準備ができる
  • 転職までの全体像が見えて焦らなくなる
  • 未経験でも着実にステップを進められる

という安心感を持って、あなたのキャリアを変える一歩を踏み出せるようになります。


設計職転職に向けたスケジュールの全体像

ステップ1:準備フェーズ(1〜2ヶ月)

現在、接客業をしている26歳の男性Aさんは、学生時代に機械いじりが好きだったことを思い出し、設計職への転職を決意しました。最初に行ったのは「自己分析」。ノートにこれまでの経験・得意だったこと・やりがいを感じた瞬間を書き出し、「自分は問題を見つけて改善するのが好き」という軸に気づきました。次に、設計職の種類(機械設計・電気設計など)や業界の特徴をネットやYouTube、転職サイトなどで徹底的に調査。最終的に「CADを使った機械設計」に興味を持ちました。

自己分析とキャリアの棚卸し

  • 現在のスキルや経験を整理し、「設計職でどう活かせるか」を言語化しましょう。
  • 業界研究や職種研究も同時に進めると、応募企業を選ぶ際に役立ちます。

CADスキル・基礎知識の習得

  • 未経験でも応募可能な企業は増えていますが、最低限の知識やツール操作(2D CADや3D CAD)は身につけておくと有利です。
  • オンライン講座やスクールを活用して、夜や休日に学習時間を確保しましょう。

ステップ2:応募・選考フェーズ(1〜2ヶ月)

Bさんは、Udemyで「初心者向けAutoCAD講座」を1日30分ずつ学習。3週間で基本操作を習得しました。加えて、無料の3D CAD体験版(Fusion360)もインストールし、簡単な部品図面を自主制作。これをPDFにして「自己学習成果」として職務経歴書に添付しました。書類には、接客業での「顧客ニーズ把握力」や「丁寧な説明力」が設計にも活かせると記載し、未経験ながらも“設計職で活かせる強み”を丁寧にアピールしました。

応募書類の準備と添削

  • 職務経歴書では、未経験ながらも「応用できる経験」を具体的に記載するのがポイントです。
  • 転職エージェントを活用すれば、書類の添削や企業選定のサポートを受けられます。

面接対策と並行して応募

  • 面接では、「なぜ設計職を目指すのか」「なぜその企業か」を自分の言葉で語れるようにしましょう。
  • 平日は1〜2社ずつ、休日はまとめて数社に応募し、ペースを崩さず進めましょう。

ステップ3:内定・退職準備フェーズ(1ヶ月)

Cさんは、まずは転職エージェントに登録し、設計職に強い担当者と面談。未経験歓迎の求人を週5件ペースで応募しました。書類選考が通過した2社から面接依頼が来たため、エージェントから模擬面接を受け、「なぜ設計職を志望するのか」「未経験でもなぜ活躍できると思うか」の答え方を練習。当日は緊張しながらも、ノートに書いた志望動機をしっかりと語り、「自分でCADを学んで描いた図面」を見せることで、面接官に強く印象づけることができました。

内定獲得後の意思決定と条件交渉

  • 条件面(勤務地・年収・研修制度など)で不安がある場合は、必ず確認と交渉を。
  • 内定を複数得た場合、比較表を作って自分の軸に合う企業を選びましょう。

円満退職と入社準備

  • 引き継ぎ計画と退職届の提出時期を調整し、現職に迷惑をかけないよう準備します。
  • 入社前研修の有無や、必要な持ち物・初出勤の段取りも事前に確認しておきましょう。

まとめ:転職はスケジューリングで成功が決まる

この記事では、未経験から設計職を目指す方に向けて、働きながら転職を成功させるためのスケジュール例を紹介しました。

  • ステップ1:準備フェーズ(自己分析・スキル習得)
  • ステップ2:応募・面接フェーズ(書類作成・面接対策)
  • ステップ3:内定・退職フェーズ(条件交渉・入社準備)

未経験だからこそ、事前の準備と計画がカギを握ります。焦らず、でも着実に行動すれば、あなたにも設計職へのキャリアチェンジは必ず実現できます


次にすべきこと:

  • 自己分析を始める
  • CAD講座に申し込む
  • 転職エージェントに相談してみる

「今のままでいいのか」と悩む時間を、未来のための行動に変えていきましょう。

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